「こそあど」
飲料/ブランディング/グラフィック/パッケージ
2024/02/06
視覚や味覚といった五感が相互に影響を及ぼし合う現象「クロスモーダル効果」を利用した、飲料デザイン案。
一般的に食品のパッケージデザインには食材のビジュアルや材料を連想させる色彩が含まれており、消費者はそのデザインを見て味をある程度想像してから商品を購入する。しかし、それらのわかりやすい視覚情報がほとんどない商品ではどうだろうか。事前に味を想像させる要素が原材料表の文字情報しかない場合、実際に食することでしか商品の味や個性を理解することができない。すなわち、誰かがデザインした視覚的味覚に頼らず、各々が育んできた味覚が活用される。
野菜と果実を使用したミックスジュースのような複雑な味の飲料において、具体的な画像イメージやデザインを施さないことで、飲んだ人が味の主体を探る際に「この、その、あの、どの味」といった「こそあど言葉」を口にすることを目的とし、商品名を「こそあど」と命名した。
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ディレクション:
鈴屋一
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デザイン:
鈴屋一