りんゴロリ・栗ゴロリ 株式会社暁STYLE「暁 patisserie FURUTA」(空知信用金庫「そらちしんきんU-29 パッケージデザインコンテスト 2024」)

パッケージの全景 蓋を開けた箱 2つのロゴ 展開図

空知信用金庫「そらちしんきんU-29 パッケージデザインコンテスト 2024」へ応募した、新デザインパッケージ。

半世紀以上にわたり和菓子一筋の職人「古田義浩」と、北海道を代表するグランプリ受賞オーナーパティシエ「古田浩真」が手がける長沼町のパティスリー「暁 patisserie FURUTA」。彼らが創り出したお菓子「りんゴロリ・栗ゴロリ」は、和と洋のマリアージュによる逸品。昔ながらの和菓子を彷彿とさせる本商品は、パイ生地に包まれた長沼産の大粒りんごと栗を、伝統の白あんで包み、雪玉のような丸みをイメージして仕上げられている。

古田浩真氏は、「商品が地域に根付いてきたタイミングで個別の特徴を表現し、子どもから祖父母の代をターゲットにしたい」とご要望された。

新デザインでは、果実のイラストに依存した直接的表現ではなく、特徴的な花の造形を前面に据えることで、デザインにアート要素と奥ゆかしさを与えた。箱側面には、食材の豊かな香りと陽光に包まれた長沼の風景を思い起こさせるグラデーションが施されている。また、若い世代に響くミニマルなオリジナル欧文書体と、成熟した世代に寄り添う和文書体を組み合わせることで、購買者の世代と和洋文化の融合を示唆。さらに、「Naganuma」の文字が風土を感じさせ、地域に根付くお菓子の存在感をより一層引き立てたデザインとなっている。パッケージの展開図は、雪の結晶のような形をしており、組み立てるとアートのモチーフのような美しい多面体に姿を変える。その大粒でゴロリとした見た目は、個性的な商品名の語感と雪玉のような形状を体現し、商品のコンセプトを反映している。

鈴屋デザインは、「和と洋が手を取り合い、長沼の食材の豊かな香りと、柔らかな陽光に包まれた風景が心にそっと広がるアートパッケージ」を創作した。

  • クライアント:

    株式会社暁STYLE「暁 patisserie FURUTA」

  • ディレクション:

    鈴屋一

  • イラスト:

    鈴屋仁

  • デザイン:

    鈴屋一/鈴屋仁

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