小樽朝活マップ 制作のちょっと裏側

小樽朝活マップ 制作のちょっと裏側 サムネイル

前回のブログ更新から、およそ4ヶ月。
その間、私たちは「朝活」をしていました。

すべての始まりは、昨年12月。
小樽観光協会の職員様からのご依頼が。

「朝活向けのマップをデザインしてほしい」。

しかしながら、鈴屋一と鈴屋仁にとって「朝」は長らくの天敵。
徹夜が続き、1日12時間を超えるデザイン業務を繰り返すうちに、慢性的な疲労と自律神経の乱れがすっかり定着。
日付も曜日も、時間の感覚すらも曖昧な生活を送っていた私たちにとって、「朝活」という言葉はまるで異国の響きのようでした。

そんな中でいただいた今回のお仕事は、単なる業務としての意義を超え、私たち自身が「朝」を取り戻す旅の始まりでもあったのです。

小樽港・小樽港・第3埠頭に立つ鈴屋一

2025年1月28日 午前5時38分 小樽港・第3埠頭。
本プロジェクトの始動に合わせ、私たちは真冬の早朝、小樽の街へと足を踏み出しました。

「デザイナーは、実際に体験してからデザインすべきだ」

大学時代の恩師から贈られたその言葉を胸に、まだ静まり返る市街を歩く2人。

運河倉庫郡を歩く鈴屋仁

暗い通りを照らす街灯の下、小さな虫たちが光に吸い寄せられるように、私たちもまた、朝から営業している店舗やコンビニを求めて彷徨い続けました。

朝焼けのグラデーション 色づく木々

歩くこと1時間半。
空がじわりとグラデーションを帯び、木々が赤く色づき、ウミネコの鳴き声が空気を裂いたとき、「朝」の訪れを五感が受け取ると、微かな多幸感が鼻先をかすめました。

「パンの匂いがする…!」

鈴屋仁のひとことを合図に、小樽駅建物内の「小樽サンジェルマン」へと駆け込む2人。
時刻は午前7時30分。

小樽駅外観

湯気をまとった焼きたてのパンを頬張ると、バターの香りが口いっぱいに広がり、その瞬間、長い間忘れていた「人間らしさ」が、腹の底から蘇ってきました。

久しぶりに全身で浴びる朝日。狂っていた体内時計が静かに動き出す感覚。そして、どこまでも正直な、空腹というシグナル。

この街の朝は美しい。(特にパン)

朝活マップの表紙

それからというもの、早起きにも少しずつ慣れ、デザイン制作に取り組み迎えた約3ヶ月後、“#小樽で朝活 - 小樽朝活マップ”が、完成しました。

パンだけでなく、日の出スポットや小樽の朝を彩るお店も詰め込んだ一冊。
街中でこのマップを見かけた際は、ぜひ手に取っていただき、皆さまにも「#小樽で朝活」を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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