小樽潮陵高等学校同窓会誌『潮陵』100号記念展(市立小樽文学館)に行ってきました。

市立小樽美術館・文学館

空の色が少しずつ落ち着きを増し、肌寒さを感じ始めた9月後半。

私デザイナー鈴屋一(111期生)は、イラストレーター鈴屋仁と一緒に、市立小樽文学館で開催されている“小樽潮陵高等学校同窓会誌『潮陵』100号記念展”に行ってきました。

2F文学館の扉を開けてまっすぐ進んだ先にある、無料展示スペースには、『潮陵』100号はもちろん、歴代の刊行物と、日本の歴史と共に歩んできた潮陵の誇り高い活動の軌跡を知ることができる文献の数々が。

一歩足を踏み入れると、潮陵高校へ入学した当時の背筋が伸びるような緊張感と、かつての母校を懐かしむ暖かな気持ちが湧いてくる、そんな潮陵色の濃い空間がそこにありました。

小樽潮陵高等学校同窓会誌『潮陵』100号

「煙波はるかに 西はシベリア わがこぐ舟は 涯なく行かん 颶風よ叫べ 怒濤よ狂え」

ラジカセから流れる校歌に耳を傾けながら、展示品をしばらく眺めていると、潮陵の卒業生でアートディレクターを名乗る男性と、展示スペースを見守っていた女性の会話が私の耳に飛び込んできました。

「潮陵の活動をいかにSNSなどで発信するかが今後の課題ですよね…」

その言葉を聞いた瞬間、私の中に流れる潮陵高校の誇り高き血と、デザイナーとしてお手伝いできることはないだろうかという熱意が胸の内で爆発的に湧き上がり、気づけば、頭より先に体が動き出し、お二人に声をかけていました。

「お話を盗み聞きしてしまい申し訳ございません。デザイナーの鈴屋一と申します。僕も潮陵卒業生で…」

若僧が飛び入りで会話に首を突っ込んでしまったにもかかわらず、札幌でフリーランスデザイナーとして活動されている内山智之さん(90期生)と、潮陵同窓会誌編集委員長の鈴木章実代さん(61期生)は、私を優しく迎え入れてくださいました。

『潮陵』100号を祝う内山さんと鈴木さんと鈴屋一

それからは時間を忘れるほど、地域事業におけるデザインの重要性についての意見や情報を共有し合い、潮陵を愛する者たちの熱い交流が実現。一晩経ってこの文章を書いている今この瞬間も、肌寒さをかき消すほどの先輩方の心の大きさと温かさに感動しております。

校歌さながら「ああ潮陵に」と、私の心に暁鐘の音が鳴り響き、小樽に戻ってきたことの喜びを感じる最高なひと時でした。

小樽潮陵高等学校同窓会誌『潮陵』100号記念展”は9月29日(日曜日)まで開催されています。在校生や潮陵卒業生はもちろん、小樽を愛する皆様もぜひお越しください。

【追記】
内山さん、鈴木さん、改めて感謝申し上げます。
御三方のような地元の先輩を持つ事ができ、幸せを感じております。
この先、何か私にお手伝いができる事がありましたら、いつでもお声掛けください。

この度は貴重なお時間とお話をいただき、誠にありがとうございました。

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