小樽のイラストレーターが「文芸社 えほん大賞」で受賞した話

小樽のイラストレーターが「文芸社 えほん大賞」で受賞した話

「『“ダメダメおばけ”』の絵本が、全然ダメじゃなくてですね〜」。
文芸社を名乗る方から突然電話がかかってきたのは、6月12日の朝でした。

「“第26回 文芸社 えほん大賞”」に応募した作品が特別賞を受賞したとの連絡。日本全国から約3000作品の応募の中からベスト8に選ばれたという事実が、私の掛け布団を吹き飛ばし、寝起きの頭を混乱させました。

3冊の絵本

実はこの「“ダメダメおばけ”」の絵本は、私の大学卒業制作作品で、他にも「まったりおばけ」、「大丈夫おばけ」の2冊があり、「おばけの絵本3部作シリーズ」として制作しました。当時のモチベーションは「コンテストに応募すること」でしたが、所属するゼミの授業日程の変更や諸事情で在学中の応募は叶いませんでした。

卒業制作展の展示スペース

月日は経ち、2024年4月。何気なく眺めていたSNSの広告に「“えほん大賞”」の文字を発見。
過去に作った絵本が世に出ないまま、タンスの肥やしになっていることが気がかりになり、「ダメもとでもいいから」と、些細な好奇心で作品を応募しました。

まさか、特別賞をいただけるなんて…!

こちらが先日届いた表彰状です。

表彰状

受賞の知らせを受けてから1ヶ月が過ぎた今は、完成から数年越しの応募が自信に繋がったことが何より嬉しいです。
今後、絵本を作る予定は現段階ではありませんが、デザイナーとして「世の中に残るものを生み出したい」という目標に少し近づいた気がしています。

選考してくださった文芸社の皆様、この度は本当にありがとうございました。
表彰状は額に入れて大切に保管します。

【追記】
文芸社の方が私の絵本の何を評価してくれたのか、電話を受け取った私がポンコツで聞きそびれてしまったのですが、ぜひ機会があればお聞きしたいです…。

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